情報の見極め方
9. 情報の出どころを確認しよう
「誰が、どこで言ったか」で情報の意味は変わる
「医師の研究で明らかになりました」とか、「学会で発表されました」と言われると、なんだか格式高く感じられるかもしれません。しかし、それらが等しく信頼できるとは限らないことに注意しましょう。
情報を発表した人は誰で、どこに所属しているか?」や、「資金を出したのはどこか?」に注意が必要です。情報には、背後に利害関係があることがあります。治療法などの研究では、研究者や資金を出した企業などが利益を得ようとする場合には、都合のよい結果ばかりが強調されているかもしれません。
学会や論文の情報なら、科学的な裏づけがあるのでしょうか?
残念ながら、すべての学会や雑誌が、発表されている内容の科学的な裏づけを厳しく確認しているとは言えないのです。
学会といっても、さまざまな団体があります。研究の発表を広く募集している学会もあり、それぞれの内容が厳密にチェックされている訳ではありません。論文は、学会より細かなチェックを受けていることが多く、医学雑誌のなかには内容を厳しく審査しているものもあります。ただし、権威ある一流の雑誌から、簡単に論文が掲載されるような雑誌まで、さまざまなレベルがあります。
情報の出どころを確認しよう
- 誰が、どこで発表した内容なのかを確認しましょう
- 情報の発信やその内容に関わる資金を出した団体を確認しましょう
- 学会や論文の情報でも、すべてが信頼できるとは限らないことに注意しましょう
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公開日:2014年3月28日