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高コレステロールとダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)について知っておくべき8つのこと
8 Tips: High Cholesterol and Dietary Supplements

本項目の説明・解説は、米国の医療制度に準じて記載されているため、日本に当てはまらない内容が含まれている場合があることをご承知ください。

最新版(英語版オリジナルページ)はこちら
英語版最終アクセス確認日:2025年7月

コレステロール値が高い場合は、おそらく今かかっている医療機関※は、心臓に良い食品を選んだり、定期的な運動をしたりといった生活習慣の改善を勧め、場合によってはコレステロールを下げる薬を処方するでしょう。コレステロール値への影響について研究されているダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)(eJIMサイト内:一般向け医療関係者向け)もあります。

  1. 植物スタノールまたは植物ステロールを含むダイエタリーサプリメントは、食事と一緒に摂取することでコレステロール値を下げる可能性があることが、研究によって示されています。
  2. 一部の大豆製品にはコレステロールをわずかに下げる作用がありますが、大豆食品は、大豆タンパク質やイソフラボンサプリメントよりも有益です。
  3. 全粒の亜麻仁と亜麻仁リグナンは、コレステロール値を下げるのに役立つが、亜麻仁油はそうではないと示唆する研究があります。
  4. ニンニクサプリメントは、コレステロール値を下げるかもしれませんが、その有用性はコレステロールを下げる薬の効果に比べると控えめです。
  5. 一部の紅麹製品にはモナコリンKが含まれており、これはコレステロール低下剤のロバスタチンと化学的に同一です。これらの紅麹製品はコレステロール値を下げるかもしれませんが、米国ではダイエタリーサプリメントとして合法的に販売することはできず、ロバスタチンと同じ副作用や薬物相互作用を引き起こす可能性があります。紅麹製品は、腎臓に損傷を与える可能性のある物質であるシトリニンに汚染されている場合もあります。
  6. 緑茶ベルガモットは、コレステロール低下作用があるかもしれないと示唆する限られたエビデンス(科学的根拠)があります。
  7. レッドクローバーのコレステロール値への影響に関する研究では、一貫した結果が得られていません。
  8. コレステロール値が高い場合は、今かかっている医療機関※の指示に従って治療することが大切です。処方された治療薬の代わりにダイエタリーサプリメント摂取しないでください。

(※補足:原文では、healthcare provider。米国では主に医療サービス等のヘルスケアを提供している病院/医師を指す。また、健康保険会社や医療プログラムを提供する施設等も含む。)

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更新日:2025年10月31日

監訳:時信亜希子(京都大学)、大野茜(国立国府台医療センター)、大野智(島根大学)
翻訳公開日:2021年3月12日

ご注意:この日本語訳は、専門家などによる翻訳のチェックを受けて公開していますが、訳語の間違いなどお気づきの点がございましたら、当ホームページの「ご意見・ご感想」でご連絡ください。なお、国立衛生研究所[米国]、国立補完統合衛生センター[米国]、国立がん研究所[米国]のオリジナルサイトでは、不定期に改訂がおこなわれています。
当該事業では、最新版の日本語訳を掲載するよう努めておりますが、編集作業に伴うタイム・ラグが生じている場合もあります。ご利用に際しては、最新版(英語版)の内容をご確認ください

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